上場企業らしいけど、勧誘のされ方がちょっと気になって…。
そんなふうに、商品と「すすめられ方」のギャップに引っかかっていませんか。
「日本トリムって、ネットワークビジネスなの…?」
「上場企業なのに、なぜネズミ講と言われるの…?」
「日本トリムの整水器を、知人経由ですすめられた…」
日本トリムは1982年設立、東証プライム市場に上場している電解水素水整水器のメーカーです。
ただ、「ネットワークビジネスなのでは」「ねずみ講みたい」という声が、ネット上には確かにありますね。
ではなぜそう言われるのか、そこから丁寧にほどいていきますね。
今回は、日本トリムをすすめられて迷っている方に向けて、販売の実態と商品の中身を、公開情報だけを頼りに整理していきます。
最後まで読めば、なぜMLMと言われるのか、そして自分が検討すべきかどうかがはっきりしてくるはずですよ。
この記事で分かるポイント
- 日本トリムの会社概要と電解水素水整水器の特徴
- 「ネットワークビジネス」「ねずみ講」と言われる背景と、実際の販売形態
- 利用者の評判・口コミと、価格に対する受け止め方
- 電解水素水の効能がどこまで公的に認められているか
- 高額商品をすすめられたときの確認手順
日本トリムとは?会社概要と電解水素水整水器の特徴

まずは、日本トリムがどんな会社なのかを整理しておきましょう。
日本トリムの会社概要と事業内容
ひとことで言うと、日本トリムは家庭用の電解水素水整水器を主力とする、大阪の上場メーカーです。
- 設立:1982年(昭和57年)6月12日
- 本社:大阪市北区梅田(ハービスENTオフィスタワー)
- 資本金:約9億9,259万円
- 上場:東証プライム市場(証券コード6788)
- 従業員数:777名(関連会社を含む)
- 事業:家庭用・医療用・農業用の整水器の開発販売、ボトルドウォーターの製造販売ほか
僕がMLMかどうかを調べるとき、いちばん最初に見るのは会社の登記情報と、公式サイトの「特定商取引法に基づく表記」です。
ここに連鎖販売取引の記載があるかどうかで、話の前提が大きく変わってくるんですよね。
「整水器だけの会社」というイメージより、事業の幅は広めですね。
電解水素水整水器はどんな商品か
主力の「トリムイオン」シリーズは、水道水を電気分解してアルカリ性の水をつくる家庭用の機器です。
価格帯は20万円台から40万円台が中心で、家電量販店で買う浄水器と比べると、桁がひとつ違う印象を受ける方も多いでしょう。
ただし、承認されている効能効果の範囲はきちんと決まっています。
そこは後半の見出しで、原文どおりに確認していきましょう。
ただ「認証がある=どんな効果もうたえる」ではないので、そこは分けて見ていきますよ。
日本トリムがネットワークビジネスと言われる理由と販売形態
ここが、この記事でいちばん大事なところです。
「ねずみ講」「MLM」と言われる背景
検索すると、日本トリムに「ねずみ講」「マルチ商法」という言葉が並んでいることがあります。
ただ、その多くは販売の仕組みそのものではなく、売り方の印象から来ているものなんですよね。
- 職場や知人の紹介で、対面で説明を受ける機会が多い
- 高額なので、その場で決められず何度も説明を受けることになる
- 水の話が健康の話に広がり、熱量の高い説明になりやすい
- 「体にいい」という体験談ベースの話が口コミで広がりやすい
この4つが重なると、受け取る側は「勧誘されている」と感じます。
僕自身、対面で高額商品の説明を受けた経験は何度もありますが、金額が大きいほど、説明そのものが圧に感じられるものだと思っています。
公開情報から見える実際の販売形態

では、実際の売り方はどうなっているのか。
公式サイトの代理店向けページには、「販売から代金の回収まで、弊社の社員が責任を持って行います」と明記されているんですね。
代理店様に営業社員と営業ノウハウをセットで提供し、その取引先や顧客に整水器を紹介させていただく方式です。販売から代金の回収まで、弊社の社員が責任を持って行います。
つまり代理店は紹介するところまでで、販売も回収も同社の社員が担当するという形になりますね。
証券会社が公表している企業調査レポートでも、同社の販売は職域販売・店頭催事・取付紹介販売として説明されています。
会員が会員を勧誘して組織をつくり、その組織の売上から報酬を受け取る、という記載は見当たりませんでした。
この範囲では、日本トリムが連鎖販売取引を行っていることを示す一次情報は確認できませんでした。
そのため本記事では「MLMである」という前提は取らず、公開情報にもとづいて整理しています。
「上場している大手だからMLMではない」と言いたいわけではなく、資料が見つからなかった、という事実だけをそのまま置いています。
もし勧誘の場で「紹介すると報酬が入る」という説明を受けたなら、そこは必ず確認してください。
日本トリム本体の制度なのか、説明している人が個人的に関わっている別の話なのかで、まったく意味が変わってきます。
書面が出てこない話は、その時点で立ち止まったほうが安全ですね。
ネットワークビジネスの仕組みを知っておくと、この線引きがぐっと分かりやすくなりますよ。
日本トリムの評判・口コミと利用者のリアルな声・注意点

次に、実際に使っている人の声を見ていきましょう。
良い評判と悪い評判の実際
良い評判として多いのは、水の味が変わった、お茶やコーヒーがおいしくなったという声です。
カートリッジ交換や設置の対応が丁寧だった、という運用面の評価も見かけます。
- 良い声:水の口当たりが変わった/料理や飲み物がおいしくなった/サポートが丁寧
- 気になる声:価格が高い/説明が長く感じた/効果が実感できなかった
一方で気になる声としていちばん多いのは、やはり価格ですね。
「同じ機能なら、もっと安い浄水器があるのでは」という受け止めは、金額を考えれば自然なものでしょう。
僕自身、いくつもの健康系商材の口コミを追ってきて感じるのは、良い評判ほど発信者が身内寄りで、悪い評判ほど匿名だということでした。
使った人の声で注意して読みたい点
健康系の口コミでとくに注意したいのが、体調の変化を語る声です。
体調が良くなったという感想は、その人にとっては事実でも、商品の効果が証明されたことにはならないんですよね。
これは日本トリムに限った話ではなく、水・サプリ・化粧品すべてに共通する読み方です。
口コミを読むときは、ここを分けるだけでずいぶん冷静になれますよ。
また、購入を検討する段階では、本体価格だけでなくカートリッジの交換費用と交換頻度も合わせて計算しておきたいところです。
ランニングコストまで含めた総額を出してから比べると、判断がしやすくなります。
電解水素水の効果はどこまで認められているのかを確認する
ここは、すすめられた側がいちばん知りたいところではないでしょうか。
管理医療機器として認められている効能効果

家庭用のアルカリイオン整水器・電解水素水整水器が管理医療機器として認められている効能効果は、「胃腸症状改善のための飲用アルカリ性電解水の生成」です。
従来から示されてきた適応症は、次のとおりですね。
- 慢性下痢
- 消化不良
- 胃腸内異常発酵
- 制酸
- 胃酸過多
業界団体の解説でも、二重盲検試験を経て確認されたのは「軽度の胃腸症状の改善に有効」という範囲だとされています。
アトピー性皮膚炎や糖尿病などに対する効果については、臨床的な科学的証明がなされておらず、国の承認も受けていません。
水素水をめぐる国民生活センターの指摘

水素水については、2016年12月に国民生活センターが商品テストの結果を公表しています。
生成器については、コップに移し替えてから1時間で溶存水素濃度が約50〜60パーセントまで低下したと報告されました。
また、健康増進効果を示唆する表示について、薬機法や健康増進法に抵触するおそれがあると指摘されています。
PIO-NETに登録された水素水関連の相談は、2011年度から2016年9月末までで2,260件にのぼりました。
ただ、同社の業績にも影響したと報じられており、市場全体が見直しを迫られた出来事でした。
僕がこの分野を調べていて思うのは、「体にいい」という言葉が先に立つ商材ほど、公的な確認を先に取りに行ったほうがいいということです。
効能の話は、売る側の説明ではなく、承認された文言のほうを基準にしてくださいね。
日本トリムをすすめられたときの見極め方と注意すべき点

では、実際にすすめられたとき、何をどう確かめればいいのでしょうか。
高額商品を検討するときの確認手順
金額が大きい買い物ほど、その場で決めず、確認する項目を先に決めておくことが効きます。
- 本体価格とカートリッジ代を含めた、5年間の総額はいくらか
- 契約書面・概要書面はその場で受け取れるか
- クーリング・オフの条件と期間はどうなっているか
- 説明された効果は、承認された効能効果の範囲に収まっているか
- 紹介報酬の話が出た場合、それは会社の制度として書面に書かれているか
僕は判断に迷ったとき、金額を年数で割って「月あたりいくらか」に直すようにしています。
40万円の機器を5年使うなら、月6,700円ほど。
この形にすると、他の選択肢と横に並べて比べやすくなるんですよね。
「紹介で報酬」の話が出たときの確認

もし説明の中で、紹介や勧誘によって収入が得られるという話が出てきたら、そこは切り分けて確認してください。
訪問販売にあたるなら書面を受け取った日から8日間、連鎖販売取引にあたるなら20日間のクーリング・オフが認められていますよ。
クーリング・オフについては、次のように定められていますよ。
法律で決められた書面を受け取った日から数えて20日以内であれば、消費者は書面又は電磁的記録により契約の解除をすることができます。
勧誘のパターンと見抜き方を読んでおくと、断り方の引き出しも増えますよ。
不安が残るなら、消費者ホットライン188に相談するという選択肢もあります。
一人で抱え込まなくて大丈夫ですからね。
日本トリムとネットワークビジネスについてよくある質問
日本トリムの販売形態と評判から見えてきた判断の軸

ここまで読んで、日本トリムは「MLM」と言われがちだけれど、公開情報からはその裏づけが取れないと感じてもらえたのではないでしょうか。
整水器そのものは管理医療機器として認証を受けた商品で、実体のある上場企業がつくっています。
一方で、価格は決して安くなく、対面での説明を負担に感じる人がいるのも事実ですね。
- 連鎖販売取引を示す公開資料は確認できなかった
- 「ねずみ講」という評判は、売り方の印象から生まれている可能性が高い
- 認められている効能効果は胃腸症状の改善に限られる
- 判断の軸は、5年間の総額と、書面が出てくるかどうか
僕がこの記事で伝えたかったのは、良し悪しの結論ではなく、確かめる順番のほうということです。
この順番さえ守れば、高額な買い物でも後悔しにくくなりますよ。
気になることがあれば、購入前に消費生活センターへ相談しておくのも良い方法です。
あなたが今こうして調べているのは、流されずに自分で決めようとしている証拠ですからね。
無理な勧誘はしません。聞きたいことだけ聞いて、合わないと感じたら、そのまま離れてもらって大丈夫です。