やめたあと、私に何が残るのか、何をして稼げばいいのかが見えない…。
そんなふうに、発信のその先の仕事が見えずに、ぼんやりとした不安を抱えていませんか?
「インフルエンサーのセカンドキャリアって、何がある…?」
「発信で身につけたことは、次の仕事に使えるのかな…?」
「やめたあとも収入が残る人は、何を準備していたの…」
この記事では、インフルエンサーのセカンドキャリアの考え方、発信で身につけた5つの資産、選べる5つの道と収入の残り方、移る前に始めておきたい準備までをまとめました。
今回は、まだ発信を続けている今だからこそ打てる手を中心に並べますね。
今回は、インフルエンサーのセカンドキャリアを、持っている資産、選べる道、移るための準備の順に見ていきます。
この記事を最後まで読めば、発信をやめたあとも収入が残る形を、どこから作り始めればいいかが見えてくるはずです。
この記事で分かるポイント
- セカンドキャリアを「名前に頼らない形」で考える理由
- 発信で身につけた、次の仕事に使える5つの資産
- 選べる5つの道と、それぞれの収入の残り方
- 発信を続けながら始められる移るための準備
インフルエンサーのセカンドキャリアは名前に頼らない形で考える

インフルエンサーのセカンドキャリアを考えるとき、まず押さえておきたいのは、今の収入が何に支えられているかです。
そこが分かると、次に何を準備すればいいかも見えてきます。
発信の収入はあなたの名前に結びついている
PR案件も、アフィリエイトも、自分の商品も、元をたどれば「あなたが紹介するから」という理由で動いています。
つまり、発信の収入の多くは、あなたの名前と顔が見えていることが前提です。
結婚や出産、体調、年齢の変化で発信の量が減れば、名前が見える時間も減り、収入もそれに合わせて細っていくでしょう。
名前で稼ぐこと自体が悪いわけではなく、名前だけに頼っている状態が、節目の前では不安の元になる、ということです。
結婚・出産・年齢を考え始めた時が準備の始め時
多くの発信者がこの先を考え始めるのは、結婚や出産、30代の半ばといった節目が見えてきたとき。
その感覚は、準備を始める合図として、ちょうどいい時期だと思います。
名前に頼らない仕事や収入は、どれも形になるまでに数年かかるものが多いからです。
節目の直前に慌てて探すより、まだ発信が元気なうちに一歩目を踏み出しておくほうが、選べる道は広く残るでしょう。
独立してその支えがなくなってから、自分が止まると全部が止まる重さを知りました。
実際には、発信を続けている間に、どれだけ準備を進めておけるかの話なんですよね。
インフルエンサーのセカンドキャリアで使える5つの資産
何年も発信を続けてきた人が、次の仕事に持ち越せるものは、大きく5つあります。
まずは、その資産を並べてみます。
- 撮影・編集・企画の力:写真や動画を作り、伝わる形に組み立てる
- 数字を読む力:インサイトを見て、何が反応を生むかを考える
- 企業とのやりとり:提案、交渉、契約、報告までの一連の流れ
- ジャンルの知識:美容や暮らしなど、発信してきた分野の深い知識
- 人との信頼:ファンや企業の担当者との、長く続いてきた関係
撮影・編集・企画は裏方の仕事にそのまま使える
1つ目の撮影・編集・企画の力は、名前を出さない仕事にそのまま使える資産です。
企業のSNSの運用を任される仕事や、ほかの発信者の撮影・編集を請け負う仕事は、どれもこの力が土台になります。
自分のアカウントを何年も伸ばしてきた経験は、企業の側から見れば、それだけで分かりやすい実績と言えるでしょう。
ただ、人柄で伸ばしてきたやり方は、顔の見えない企業のアカウントでは使えないことが多く、そこは別の腕として見られます。
数字と交渉とジャンルの知識も次の仕事の土台になる
2つ目と3つ目の数字を読む力と企業とのやりとりは、SNSの担当者やディレクターのような仕事で、とくに重く見られる力です。
4つ目のジャンルの知識は、講師や専門家として教える仕事、商品づくりの監修などにつながっていきます。
5つ目の人との信頼は、どの道を選んでも、最初の仕事を運んできてくれる資産になるでしょう。
仕事の名前が変わっても、身についた力は残る。発信者の資産も、同じだと思います。
その値段は、自分のアカウントの数字より、相手の数字をどれだけ動かせるかで決まりやすいんですよね。
インフルエンサーのセカンドキャリアの5つの道と収入の残り方

資産を並べたら、次はそれを使える道を見ていきます。
道ごとに「名前がなくても回るか」と「自分が休んでも回るか」が違い、この2つは分けて考える必要があります。
※スマホ画面で横スクロールできます
| 道 | 主に使う資産 | 名前がなくても回るか | 自分が休んでも回るか | 弱点 |
|---|---|---|---|---|
| ①発信の裏方(SNS運用・撮影や編集の請負) | 撮影・編集・企画、数字 | 回る | 止まる | 働いた分だけの収入で、単価は相手が決めることが多い |
| ②ジャンルの専門家・講師 | ジャンルの知識、信頼 | 半分は名前が頼り | 止まる(録画の講座などは一部残る) | 教える場を自分で作り続ける手間がかかる |
| ③自分の商品・お店 | 企画、信頼 | 始めは名前で売れる。育てば名前から離れても回る | 育てば一部残る(発送や問い合わせの手は要る) | 在庫と立ち上げのお金を先に抱える |
| ④会社員に戻る | 企画、数字、企業とのやりとり | 回る | 産休・育休の制度の範囲で一部続く | 収入は給料の範囲で、働く時間と場所が決まる(良い点は、会社の健康保険と雇用保険に入っていれば、産休・育休中に給付があること。育休の給付には、働いた期間の条件がある) |
| ⑤紹介型(ネットワークビジネス) | 信頼、人との関わり | 始めは名前をいちばん使う。輪が育った一部の人だけ、名前から離れても回る | 輪が育っていれば一部残る | 商品も値段も報酬の率も会社が決める。紹介した人のフォローに時間がかかり、自己購入が条件の会社もある。「ネットワークビジネスの人」と見られること自体が、発信の信頼に響く |
ブログやYouTubeのように後から読まれ続ける発信や、サロン・サブスクのような表にない道は、マネタイズの方法を並べて比べた記事で扱っています。
出産の前後を支えるのは制度か育てた分か貯え
出産の前後のように手を動かせない時期は、①の裏方の仕事も、発信と一緒に止まります。
その時期を支えるのは、④の会社の制度か、早くから育ててきた③⑤の残る分か、手元の貯えのどれかになるでしょう。
④の会社員に戻るのを負けと感じるなら、時短の正社員や契約社員、パートという間の形もあります。雇われる形で会社の健康保険と雇用保険に入れば、制度の対象になりえます。業務委託は今と同じ個人事業主の扱いなので、この支えはありません。
ただ、育休の給付は、育休に入る前の2年間に、雇用保険に入って働いた月がおおむね12か月以上あることが条件です。戻るなら、節目の1年以上前には勤め始めておく必要があります。
③と⑤は、育てば自分が休む時期にも一部が残る道です。
ただ、どちらも育つのは一部の人で、育つまでの数年は、①④よりお金か手間が先に出ていくでしょう。
貯えで何か月しのげるかは、インスタを休止したときの収入をまとめた記事で、計算のしかたまで並べています。
道ごとに向かない人と二つの道の組み合わせ方
- ①:単価を自分で決めたい人
- ②:教える場を毎月自分で集め続けるのがしんどい人
- ③:立ち上げのお金を貯えから出せない人
- ④:働く時間と場所を自分で決めることを手放せない人
- ⑤:節目までの時間が残っていない人と、「ネットワークビジネスの人」と見られることを受け入れられない人
向かない道を外したら、残った中から二つを組み合わせておくと、どちらかが崩れたときの支えになります。
- ①発信の裏方で暮らしの土台を作り、②講師の仕事を少しずつ育てる
- ④会社員に戻って制度の支えを持ち、③自分の商品を小さく続ける
- ②講師の仕事を軸にして、時短やパートの勤めで暮らしの土台を作る
どの組み合わせでも、すぐに今の発信の収入を超えるわけではありません。
二本目は、今の発信と同じジャンルの近くから選ぶと、資産をそのまま持ち込めて、立ち上がりも早くなるはずです。
表のとおり弱点の多い道で、向かない人もはっきりしているので、ほかの道と同じ目で比べてもらうのがいちばんだと思っています。
使いたい資産が分かれば、道は自然に二つくらいに絞れてきます。
インフルエンサーがセカンドキャリアへ移る前に始める準備

道が見えてきたら、移るための準備を、発信を続けながら進めていきます。
大きく分けると、記録を残すことと、収入の割合を少しずつ移すことの2つです。
実績の数字と企業とのつながりを記録に残す
次の仕事で効くのは、「何をしてきたか」を数字で見せられることです。
- 案件ごとの成果の数字(保存や購入、クーポンなど)
- アカウントを伸ばしてきた経過と、伸びた時期にやったこと
- 付き合いのあった企業の担当者と、やりとりの内容
- 作った写真や動画のうち、人に見せられるもの
これらは、発信の量が減ってからでは集めにくくなります。
とくに企業の担当者とのつながりは、①の裏方の仕事や④の転職で、最初の声をかけてもらえる入口になることが多いでしょう。
PR用の媒体資料は、「私に頼むと何が届くか」を見せるもの。
次の仕事で要るのは、「私が何を動かしたか」を見せる資料なので、今の媒体資料に案件ごとの成果と伸びた時期にやったことを一枚足しておくだけで、裏方の営業にも転職の書類にも使い回せます。
収入の割合を数年かけて少しずつ移していく
準備のもう一つは、収入の中身を、少しずつ入れかえていくことです。
そうすれば3年後、発信からの収入が今の半分の12万5,000円に減っても、合わせて24万5,000円。暮らしの形を大きく変えずに、発信の量を落とせる計算です。
発信の量を減らすときは、案件を一律に減らすのではなく、手間のわりに単価の低いものから手放していくと、収入の落ち方をゆるやかにできるでしょう。
大事なのは、いきなり切りかえるのではなく、発信の収入があるうちに、ほかの収入を「細く」始めておくことです。
ファンとのつながりも、インスタの中だけでなく、メールマガジンなど自分で持てる場所に少しずつ移しておくと、道を変えたあとも関係を保ちやすくなるはずです。
発信の収入があるうちに二本目を始められるのは、あのときの僕より、ずっと有利な所から始められるということだと思います。
1年目の数字を見てから、2年目にどこまで増やすかを決めても遅くはありません。
インフルエンサーのセカンドキャリアについてよくある質問
名前に頼らない仕事や収入は、形になるまでに時間がかかるものが多いからです。
そのとき効くのは、フォロワー数より、案件の成果やアカウントを伸ばした経過を数字で説明できるかどうかです。
発信していた期間は、空白ではなく、自分で事業をしていた期間として伝えられます。
ただ、投稿の間があくほど表示される回数は落ちるので、「残る」と「届く」は分けて考えたほうがいいでしょう。届く場所を持つなら、メールマガジンのように相手の連絡先を預かれる形を早めに用意しておくと、道を変えたあとも声を届けられます。
やめる前に残しておきたいものは、発信に疲れたときの記事でも整理しています。
むしろ、発信の収入がある間に始めるほうが、焦らずに道を選べます。
裏方の仕事を月1件だけ受ける、記録を少しずつまとめる、といった小さな一歩から始めれば、今の発信のペースを崩さずに済みます。
インフルエンサーのセカンドキャリアは発信できるうちに備える

インフルエンサーの収入の多くは、名前と顔が見えていることで成り立っています。
だからセカンドキャリアの準備は、名前に頼らない仕事や収入を、発信できるうちに少しずつ育てておくことでした。
撮影・編集・企画、数字、企業とのやりとり、ジャンルの知識、人との信頼という5つの資産の多くは、どの道にも持ち込めます。
人柄で伸ばすやり方だけは、そのままでは持ち込めないことがある、という点も覚えておきたいところです。
独立してからの6年間、収入が途絶えるたびに足元が揺れたのは、次へ移る準備の時間を持てていなかったからだと思っています。
だからこそ、発信が元気なうちの一歩目には、あとで大きな意味が出てくると考えています。
セカンドキャリアは、やめる日ではなく、続けている今日から始まっている。
節目がまだ先に見えている今が、いちばん選べる道の多い時期です。
その材料を、どの道に持っていくかを選ぶ段階に来ている、と考えてみてもいいかもしれません。
道を選ぶのは、節目が来てからでなくてかまいません。
選べる道が多いうちに考え始めた人ほど、次の仕事を自分の手で決められるのだと思います。
無理な勧誘はしません。聞きたいことだけ聞いて、合わないと感じたら、そのまま離れてもらって大丈夫です。